最適化一口話

仕事として数理最適化を実践している立場から、その中身や可能性について概説しております。

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「対応付け」タイプのモデル:仕事アサインと座席表問題

人に仕事をアサインしたり、車に荷物を割りあてたり、 人に商品をおすすめ(レコメンド)したり、といった問題は 数理最適化の重要な応用の一つで、 これらは次の絵のような構造を持つ「対応付け」タイプのモデルで 記述されます。 「人」や「車」が左の○、「…

「マス目埋め」タイプのモデル:アルバイトの担当決め問題

いわゆる「シフト表」は「人」を行、「日付」を列とするマス目の形をしています。 5人のアルバイトさんA,B,C,D、Eの一週間のシフト表を数理最適化で作ってみます。 この職場では各人は「レ」(レジ打ち)、「日」(日勤)、「夜」(夜勤)、「休」(休暇) …

「保存」タイプのモデル:大家さん蓄電池導入問題

「電力自由化」の波に乗って電力契約(プロバイダ)を乗り換えた、学生向けアパートの大家さんの話。 プロバイダのホームページの自分のアカウントを見ると電力使用量の履歴がわかります。 どれどれ、と平均的な一日の様子を見てみると次のような感じになって…

「重ね合わせ」タイプのモデル応用その三: ポートフォリオ最適化問題

投資すなわちお金を「投ずる」こと、とはよく言ったもので、 例えば株などの資産を購入した途端に自分の手を離れて勝手に価値が上下し出します。 株 A に投資した人がいたとしましょう。株 A はその時点から週単位で 次のような値動きをしたとします。 20週…