最適化一口話

仕事として数理最適化を実践している立場から、その中身や可能性について概説しております。

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「重ね合わせ」タイプのモデル応用その二: ネットワーク問題

ネットワークというと何か面倒そうに聞こえますが、 「双六」に沢山の枝分かれが付いたものをイメージすれば大体合っていて、 駒の止まるマスと、マスを継ぐ線からできているひとまとまりを言います。 とある高校の球技大会でのことです。 2年は「バスケ」の…

「重ね合わせ」タイプのモデル 応用その一:生産計画問題

「時間」という概念を入れると「セット販売」のパターンが自然に量産できて 「セット販売」のうまい重ね合わせ、という話がぐっと実務性を帯びてきます。 具体的に申しましょう。今度の例は物を買う話ではなくて作る話になります。 ある製品をある日までに出…

「重ね合わせ」タイプのモデル 基本:まんじゅう問題

欲しいものを「それだけ」手に入れるというのは難しいのが普通です。 「この皿だけ」食べたいと思っても定食を頼まなければならないとか、欲しいのは 2,3 曲なのに結局アルバム 2 枚も買う羽目になってしまったとか。とかくままならないのがこの世の中。 そ…

何て名前だっけ?

「この最適化モデルはどんな方法で解いているのですか?」 先日、お客さまに聞かれました。 ええと普通の LP (線形計画問題) に 0-1 整数変数が入った MILP (線形な混合整数計画法)だから 分枝限定法? でもそれは解法フレームワークの名前に過ぎない。 線形性…

最適化モデルの Hello, World

数理最適化の壁は最初の「モデル」を書く部分です。 教科書には「簡単な」モデルが書いてありますが、 なんか現実的ではないのが多いですよね。 部品が 3 つしかない 2 種類の製品を作っている工場の最適化、とか。 こんな高いソフト買って、できるのはそん…